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北村 統之

北村 統之

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プロフィール

登録日: 2024年10月23日

記事 (5)

2026年7月25日3
古民家の耐震、どう考えるか -     鑑定・診断から「制震」という選択まで
古民家の耐震、どう考えるか ―― 鑑定・診断から「制震」という選択まで 「古い家だから、地震が心配」。古民家を考える方から、最もよく聞く不安です。今回は、実際に手がけた古民家の耐震補強を例に、古民家の地震対策をどう考えるかを記します。 まず、鑑定する この物件では、全国古民家再生協会の古民家鑑定を行いました。私はこの協会に所属する古民家鑑定士として、建物の状態を鑑定しています。柱や梁、土台、基礎、これまでの改修の履歴。古民家を正しく評価するには、その家がどう造られ、どう時を重ねてきたかを読む必要があります。 協会の古民家鑑定には、伝統構法の建物に対応した耐震診断がセットになっています。この耐震診断は、協会の耐震診断を専門とする担当者が実施します。鑑定と診断、それぞれの専門家が関わることで、一軒の古民家を多面的に評価できる仕組みです。 診断の結果は、意外と良かった その耐震診断の結果、実は結構いい数字が出ていました。これは、古民家を考えるうえで、とても大切なことです。 「古い家=地震に弱い」と思われがちですが、それは正しくありません。しっかりとした構造で造られ、きちんと手入れされて...

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2026年7月16日3
古民家の設備は「ある」と「使える」が違う ─ 水漏れと給湯器の話
古民家を買うとき、多くの方が構造や間取りに目を向けます。しかし、実際に住み始めてから困るのは、設備であることが少なくありません。私自身が立山町の拠点で直面した、二つの出来事をお話しします。 水道料金が、おかしい 請求書を見て、数字を疑いました。使った覚えのない量です。メーターを確認しに行くと、蛇口をすべて閉めているのに、コマが回り続けている。どこかで water が漏れていました。ひと月で60㎥。一般的な家庭の何倍もの水が、地面に吸い込まれていた計算になります。 古い家では、給水管が地中で劣化していることがあります。目に見えないため、請求書が来るまで気づけません。 漏水には、自治体の救済措置がある ここは、ぜひ知っておいてください。漏水による過大な水道料金には、自治体の減免制度があります。 私の場合、立山町に相談したところ、対応していただけました。 これは立山町に限った話ではなく、多くの市町村に同様の制度があります。古い家に住む方、これから古民家を買う方は、覚えておくと役に立ちます。漏水に気づいたら、まず自治体の水道担当に相談してください。 給湯器は、動くかどうか分からない...

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2026年7月14日2
古民家を事務所にする ─ 立山の拠点に、畳を入れました
立山町での二拠点居住を進めるなかで、古民家の一室を事務所として使えるように整えています。今回は、物置状態だった部屋に畳を入れるまでの記録です。 物置から始まった 手をつける前、その部屋は完全な物置でした。布団や家具が積み上がり、床が見えない状態。古民家を購入したり、譲り受けたりした方の多くが、まずこの光景に直面します。 床を見る、ということ 荷物を出すと、板の間が現れました。ここで大事なのは、すぐに仕上げにかからず、床の状態を確認することです。古民家では、床下の湿気や、根太・大引きの劣化が進んでいることが少なくありません。表面だけ新しくしても、下が傷んでいれば意味がない。構造を見てから、仕上げを決める。これが古民家を直す順番です。 畳を入れる 状態を確認したうえで、畳を敷きました。畳は、古民家との相性がいい素材です。調湿性があり、断熱にもなり、何より空間が本来の姿を取り戻します。畳が入った瞬間、部屋の空気が変わりました。 古民家は、手を入れれば応えてくれる 物置だった部屋が、いま仕事場になっています。眠っていた家を、また使える場所に戻していく。それが古民家再生の面白さです。...

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