古民家の設備は「ある」と「使える」が違う ─ 水漏れと給湯器の話
- 北村 統之
- 7月16日
- 読了時間: 3分
古民家を買うとき、多くの方が構造や間取りに目を向けます。しかし、実際に住み始めてから困るのは、設備であることが少なくありません。私自身が立山町の拠点で直面した、二つの出来事をお話しします。
水道料金が、おかしい
請求書を見て、数字を疑いました。使った覚えのない量です。メーターを確認しに行くと、蛇口をすべて閉めているのに、コマが回り続けている。どこかで water が漏れていました。ひと月で60㎥。一般的な家庭の何倍もの水が、地面に吸い込まれていた計算になります。
古い家では、給水管が地中で劣化していることがあります。目に見えないため、請求書が来るまで気づけません。
漏水には、自治体の救済措置がある
ここは、ぜひ知っておいてください。漏水による過大な水道料金には、自治体の減免制度があります。 私の場合、立山町に相談したところ、対応していただけました。
これは立山町に限った話ではなく、多くの市町村に同様の制度があります。古い家に住む方、これから古民家を買う方は、覚えておくと役に立ちます。漏水に気づいたら、まず自治体の水道担当に相談してください。
給湯器は、動くかどうか分からない
建物には給湯器がついていました。ついている=使える、と思いがちですが、動かしてみると、案の定、漏れていました。古すぎて、もう修理はできないとのことです。
興味深いのは、その漏れ方でした。お湯を使っていないとき——つまり内部に圧力がかかっている状態のときに漏れる。逆に、お湯を出して圧が抜けている間は漏れない。
そこで今は、シャワーを出しっぱなしにして圧力を逃がしながら、だましだまし使っています。もちろん、根本的な解決ではありません。


「ある」と「使える」は違う
古民家では、設備がついていても、使える状態とは限りません。
給水管:地中で劣化し、漏水していることがある
給湯器:古すぎて修理できないことがある
排水:詰まりや勾配不良が隠れていることがある
電気:容量が足りず、現代の生活に耐えられないことがある
これらは、内見時に「設備あり」と書かれていても、実際に動かしてみないと分かりません。そして、まとめて交換するとなれば、費用は決して小さくありません。
買う前に、確認しておくこと
物件を見に行くとき、可能であれば以下を確認してください。
水道メーターが、蛇口を閉めた状態で止まっているか
給湯器の製造年と、実際に動くかどうか
排水が正常に流れるか
電気の契約容量
売主や不動産会社に確認を依頼するのも一つの方法です。ただ、専門家が同行すれば、その場でより深く見ることができます。
実際に住み、直しながら
私は建築士として古民家の構造を見る仕事をしていますが、同時に、自分自身が立山町の古民家に住み、こうして日々格闘しています。机上の知識ではなく、実際に困った経験から、これから古民家を買う方の相談に乗っています。
「この古民家、本当に使えるのか」——購入前の現地チェックや、オンライン相談を承っています。




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